健康な猫の鼻



猫の臭覚

猫の食欲はにおいによって刺激されます。


このような猫ちゃんは食事を温めて臭いを強くしてやると食べ始めることがあります。
においは猫どうしのコミュニケーションにも大切です。

またテリトリー内に他の猫が侵入した形跡がないかどうかも現場に残された匂いによって情報を収集しています。

トイレの砂は香りの強くないものを選びましょう。猫は柑橘系の香りも嫌いますので柑橘系の芳香剤は使用しないようにしましょう。
このような症状がみられたら早めに診察を受けましょう!


猫によくみられ鼻の症状
♡以下は当院で診察中によく目にする症例のほんの一部です。
大量の鼻水
(ヘルペスウイルス感染症)

猫ヘルペスウイルス感染症の初期に涙目、クシャミとともにこのような鼻水がみられます。
ウミのような鼻汁
(ヘルペスウイルス感染症)

猫ヘルペスウイルス感染症が慢性化したり猫免疫不全症(猫エイズ)などで免疫力が低下している猫によくみられます。
分泌物による鼻づまり
(慢性副鼻腔炎)

鼻からのウミ状の鼻汁が乾燥して鼻の穴に付着して鼻孔ふさいでいます。この猫は慢性の口内炎も合併していました。検査の結果、猫免疫不全症(猫エイズ)に感染していました。
ウミのような鼻汁
(慢性副鼻腔炎)

この猫は糖尿病と猫白血病にかかっていました。免疫力低下による慢性副鼻腔炎と考えられます。
鼻のカサブタ
(蚊による皮膚炎)

この猫は蚊による皮膚炎でした。蚊は猫にフィラリア(心臓内寄生虫)を感染させます。5月から12月までのフィラリア感染期間中は定期的なフィラリア予防薬を投与しましょう
鼻の発赤と脱毛
(皮膚真菌症)

この猫は培養検査の結果、培地が赤く陽性反応を示し皮膚真菌症(カビ性皮膚炎と診断しました。
