犬伝染病予防注射

犬の伝染病予防注射

伝染病に感染すると有効な治療法はなく、最善の治療にもかかわらず子犬の多くは幼くして命を失う結果となります。
予防ワクチンの効果を確実にするために通常子犬は6-8週令で最初のワクチン接種をします。その後3-4週間間隔で16週令まで追加接種をします。その後は生後6ヶ月齢または1歳齢に1回追加接種します。
その後は1〜3年毎に追加接種をします。
 

狂犬病予防注射

 狂犬病は発病すると治療方法がなく、神経症状を示してほぼ100%死亡するウイルス性の人獣共通感染症です。
生後91日以上の犬は犬の登録と毎年1回の予防接種が法律で義務づけられています。
 
詳しくは松山市ホームページ LinkIcon  犬の登録と狂犬病予防注射を参照ください。

予防注射の種類

♡当院では5種ワクチンと7種ワクチンを接種しています

コアワクチンは生活環境にかかわらず、全ての動物に必要なワクチンです。
一方、ノンコアワクチンは生活環境に応じて接種を考慮するべきワクチンです。
 

予防注射接種時期

♡その後は1〜3年毎に追加接種します
 
犬の予防注射薬の写真

予防注射で予防できる伝染病

犬ジステンパー感染症

 
犬ジステンパーウイルス感染症は、犬ジステンパーウイルスの感染により、高熱、鼻水やくしゃみ、せき、などの呼吸器症状や嘔吐・下痢などの消化器症状、麻痺や運動失調などの神経症状が見られる伝染病です。
ワクチン未接種の1歳未満の子犬に発症することが多く、ときに命に関わることがあります。
犬ジステンパーウイルスの感染経路は飛沫感染や接触感染です。

 

予 防

犬5種ワクチン、犬7種ワクチンで予防できます

パルボウイルス感染症

犬パルボウイルス感染症は、パルボウイルスの感染により、おもに激しい下痢と嘔吐を引き起こす病気です。
通常4~7日間の潜伏期間の後、激しい下痢や嘔吐、食欲不振や元気の消失、発熱、そして重い脱水といった症状が現れます。下痢は水様性で悪臭をともない、ときに血がまじることもあります(血便)。下痢や脱水の症状がさらに悪化すると、ショック状態を起こし、急死してしまうこともあります。

 

予 防

 
5種ワクチン、7種混合ワクチンで予防できます。

犬伝染性肝炎

 

犬伝染性肝炎とは、犬アデノウイルス1型ウイルスの感染によっておこるウイルス性肝炎です
このウイルスに感染すると発熱、下痢、腹痛などの症状が現れます。
病気の程度は軽いものから重いものまで様々です。
子犬が感染した場合は、死亡する事もあります。病気の回復期には眼球が白く濁る(ブルーアイ)ことがありますがこれは通常次第に回復していきます

 

予 防

5種ワクチン、7種混合ワクチンで予防できます。

ケンネルコフ

 
ケンネルコフ(伝染性気管気管支炎)は、咳(空せき)や発熱など、人間の風邪と似たような症状が長く続く、伝染性の呼吸器感染症です。

通常は頑固な咳の症状のみで他に異常はみられません。咳は喉に何かを引っかけたような乾いた感じの咳をします。 経過はさまざまで、通常は2~6週間で回復します。
 

予 防

この伝染病は5種ワクチン、7種ワクチン接種で予防できます。

犬レプトスピラ症

レプトスピラ症は、レプトスピラという細菌が感染することによって肝障害や急性腎不全などを起こす病気です重篤になれば命に関わることもあります。
 レプトスピラ症は人獣共通感染症でもあり、保菌者であるネズミの尿によって水源や食物が汚染されることで、人にも感染することがあります

 

公衆衛生上の問題

  レプトスピラ症は人畜共通伝染病です。人間に感染する可能性があります。レプトスピラ感染が疑われる動物との接触には十分な注意が必要です
 

治 療

レプトスピラ症の治療には、抗菌薬の投与が有効です。急性腎不全や肝障害が見られる場合はそれに対しての対症療法も平行して行います。
 

予 防

7種ワクチン接種で予防できます。

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