子猫の健康管理

最初の1年間の

健康管理

 健康で性格のよい猫に育てるためには最初の1年間の育て方が大切です。この間に伝染病予防ワクチンの接種や消化管内寄生虫の駆虫、ヒトや他の動物とうまくやってゆくための社会化訓練などが必要です。
 

猫の食事管理

 ネコちゃんは自分でフードを選択することができません。栄養バランスの悪いフードを与え続けるとさまざまな病気をひきおこします。特に消化器の病気や皮膚病の多くは不適切なフードが原因でおこります。
 

猫の染病予防注射

 伝染病を予防ワクチンの効果を最大限に発揮するためには正しいワクチネーションプログラムに基づいて実施することが大切です。通常、子ネコは 6-8週令で最初のワクチン接種をします。その後3-4週間間隔で2-3回追加接種をします。

猫のフィラリア症

 
 
 
猫のフィラリア症は犬のフィラリア虫が蚊によって媒介され、心臓、肺動脈に寄生する寄生虫です。
フィラリア寄生数は犬に較べると少ないですが猫の心臓や血管は小さいために突然死することもあります。フィラリアは予防できる病気ですので必ず予防をしてあげてください。

ノミの駆除と予防

 
他の猫ちゃんが庭先に落としていったノミは家屋内に侵入し、カーペットやベッドの下などで繁殖をはじめます。ノミの繁殖に適した環境では一匹のノミが1日に産卵する卵の数は約30個の卵を産むといわれています。ノミの駆除薬をを定期的に使用してノミの繁殖を防ぐことが大切です

猫の歯の病気の予防

 
猫ちゃんも私たち人間と同じく歯の病気になります。
4才以上の猫の約85%は歯周囲炎になっているといわれています。 定期的な歯の予防処置をしているペットと無処置のペットの平均寿命を比較すると無処置の猫は15-20%平均寿命が短くなることが報告されています。
 

 定期健診

  
 
 言葉でうったえることのできない動物は病気になっても家族の誰かに気づいてもらわなければ治療を受けることができません。
 犬の年1回の定期健診は私たち人間が4-5年に1回定期検診を受けるのと同じです。
 

猫の健康チェック


  ネコちゃんの健康状態を「食欲」だけに頼っていると、他の重要な病気のサインを、見逃してしまう危険性があります。毎日愛猫の健康状態をチェックする習慣をつけていれば変わったことがあればすぐに異常に気づくことができます。
  

の健康管理

 私どもの病院に受診されるワンちゃんの多くは食事が原因の胃腸疾患や皮膚病、あるいは予防ワクチン未接種による伝染病の感染などです。これらの病気の多くは正しい飼育管理で予防できる病気です。健康管理の基本を守って健康で性格のよいワンちゃんに育てましょう。