松山セントラル動物病院 

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皮膚と被毛のチェック

  

皮膚と被毛のチェック

猫の皮膚の検査

健康な猫の皮膚

  品種により毛色と長さは異なっていますが、健康なネコの毛は光沢があり、皮膚は過剰なフケや抜け毛もなくきれいです。

皮膚検査のポイント

  毛づやがあるか?、毛がぱさついていないか?、もつれていないか?、過剰な抜け毛はないか?、フケは多くないか?、嫌な臭いはないか?、などを観察します。次に、毛をかき分けて、皮膚の状態を調べます。赤くただれていないか?、カサブタはできていないか?、皮膚の一部が肥厚したり黒く変色していないか?、黒いゴマのようなものが付着していないか?、 皮膚に塊状の病変はないか?、痛みはないか?などを注意深く観察します。

 

猫の皮膚病の主な原因

外部寄生虫(ノミ、ダニ)

外傷(喧嘩)
アレルギー性皮膚炎(アトピー、食事アレルギー)
細菌、真菌の二次感染
ホルモン分泌異常(甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性ホルモン)
免疫異常
腫瘍

 
 このような症状がみられたら早めに診察を受けましょう! 

 このような症状がみられたら早めに診察を受けましょう! 

● かゆがる。
● 体臭が強い。
 皮膚が脂っぽく、被毛がベタベタしている。
 フケが多い。
 抜け毛が多い。
 黒いゴマのようなものが皮膚に付着している(ノミの糞)。
 カサブタができている。
 皮膚に赤いブツブツができている。  
 皮膚が赤くただれている。
 皮膚が分厚くなっている。
 皮膚が黒く変色している(メラニン色素沈着)。
 皮膚に塊状のできものができている(腫瘍、嚢胞、化膿、肉芽腫)。

よく見られる皮膚症状

 
 
皮膚弾力性の減少
 
猫の脱水症の検査皮膚弾力性
 
健康な猫の皮膚をつまみ上げて放すとすぐにもとの状態に戻ります。脱水症をおこすと皮膚のもどりが遅くなります。この試験は重度脱水症がおこっていないかどうかを知るための目安になります。猫では慢性腎炎、糖尿病、重度の嘔吐、下痢などで脱水症になります。直ちに輸液などで水分を補給してあげる必要があります。
   
 
皮膚弾力性の減少
 
猫の脱水症の検査皮膚弾力性
 
この猫はつまみ上げた皮膚をはなしても元の状態に戻りません。重度の脱水症がおこっています。病気はステージⅢの慢性腎炎でした。家庭でも簡単にできる検査ですので試してみてください。
 
 
 
 
抜け毛が多い
 
 
抜け毛が多い猫
 
抜け毛の原因は皮膚病の他に不適切な食事やホルモン異常、脱水症などでもおこります。
   
 
頭部のかゆみと発赤
 
 
猫の食事性アレルギー
 
この猫は食事の変更により改善しました。食事性アレルギーでした。
  
 
 
皮膚が腫れていて触れると痛がる
 
 
猫の喧嘩による皮膚の化膿
 
他の猫とのケンカによる化膿が原因の場合が多いですが骨や皮下の腫瘍が原因で腫れていることもあります。
   
 
ケンカが原因の皮下膿瘍
   
猫の喧嘩による化膿
 
前の写真の猫です。皮膚を切開すると大量のウミがでてきました。この猫は外出先で他の猫とケンカしたのが原因でした。
   
 
 
背中のかゆみを伴った脱毛と発赤
 
 
猫のノミアレルギー性皮膚炎
 
ノミの唾液に対するアレルギー性皮膚炎です。背中の後半部に脱毛と発赤がみられます。皮膚炎の治療と同時に徹底したノミの駆除必要です
 
 
    
 
小さなカサブタ状の病変
 
 
猫の粟粒性湿疹
 
粟粒性皮膚炎(ぞくりゅうせいひうふぇん)。ネコに多い皮膚炎です。背中全体に小さなブツブツができます。背中をなでると多数のカサブタ状のブツブツしたものに触れることができます。原因は食事やノミのアレルギーが考えられます。
  
 
  皮膚の脱毛と発赤
  
猫の皮膚真菌症
 
 この猫は真菌培養検査で陽性結果が出ました。抗真菌薬の内服治療ににより治癒しました。ヒトにもうつりますので注意が必要です。
 
 
     
 
鼻の脱毛と赤み
  
猫の皮膚真菌症
 
 前の写真のネコの兄弟ネコです。この猫も真菌培養検査が陽性でした。皮膚真菌症は感染しやすいので同居ネコはすべて検査し同時に治療を開始することが大事です。皮膚真菌症の病変は頭部や手足によくみられます。
 
 
 
かゆみを伴った皮膚の肥厚とカサブタ 
 
猫の疥癬寄生による皮膚炎
 
 この猫は猫穿孔性カイセン(ダニ)が寄生していました。非常に痒みが強い皮膚炎です。小さなダニが皮膚にトンネルを掘りトンネル内に卵を産みます。皮膚がどんどんダメージを受けて分厚いカサブタ状になります。適切な殺ダニ剤の使用により治療できます。
    
 
首の背部のカサブタ状の病変
 
 
猫の潰瘍性皮膚炎
 
 正確な原因は不明ですがアレルギーが関係しているのではないかと云われています。強い痒みのために病変部を掻きくずすために皮膚炎が悪化します。通常の皮膚炎に較べて長期の治療が必要です。
  
 
 
腹部の好酸球性肉芽腫
 
 
猫の腹部の抗酸球性肉芽腫
 
 この猫は好酸球性肉芽腫でした。ネコに多い皮膚炎です。強い痒みを伴うためにさかんに病変部をなめます。ザラザラした猫の舌は病変部さらに傷つけどんどん悪化します。正確な原因は不明ですがアレルギーの関与が強く疑われます。
    
 
 
唇にできた好酸球性肉芽腫
 
 
 
猫の唇の抗酸球性肉芽腫
 
前の写真の猫と同じく好酸球性肉芽腫でした。
  
 
 
 
 
輪状の皮膚の発赤
 
 
猫のアレルギー性皮膚炎
 
 この猫は大量のノミが寄生していましたがノミの駆除後も症状の改善はみられませんでした。ステロイド剤で症状のコントロールができていますが投薬をやめると再発します。
 
      
 
前のネコの治療後
 
 
猫のアレルギー性皮膚炎
 
 前の写真の猫の治療後の写真です。ノミの駆除を行い、抗生剤、ストロイド剤、食事療法で治療しました。治療により症状の改善がみられるのですがステロイド剤を減量したり中止するとすぐに再発をくりかえしました。現在は3日に1回のステロイド剤の治療で維持しています。
  
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