セントラル動物病院

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歯の病気の予防
動物用歯科機器


  歯石・歯周囲炎

 
ネコちゃんも私たち人間と同じく歯の病気になります。4才以上の猫の約85%は歯周囲炎になっているといわれています。
 口の中は外から見えない場所だけに、日頃から口の中を観察する習慣をつけていないと、病気の発見が遅れがちになります。歯石の沈着は奥歯から始まります。健康な猫の歯は真っ白で歯ぐきはピンク色をしています。歯垢や歯石が沈着している歯は黄色や褐色に変色しています。前歯はきれいでも、奥歯には大量の歯石がこびりついているケースも少なくありません。歯ぐきが赤くただれているようでしたら、すでに歯肉炎や歯周囲炎が始まっているサインです。
 日頃から口の中を触れられる習慣のないネコちゃんは、口を開けられることを極端に嫌がるかもしれません。すでに歯肉炎や歯周囲炎になっているネコちゃんは痛みのために、あまり強引にやろうとすると飼い主さんが咬まれることがありますので無理をしないですこしづつ慣らせるようにしましょう。 

歯石が沈着した猫の歯
硬い石のような歯石が沈着した猫の歯

歯ぐきの赤みは痛みのサイン!

 子どもの頃、虫歯の痛みで苦しんだ経験はどなたにもあると思います。動物は歯の痛みはないのでしょうか?
 もともと猫は野生で生活していた動物です。弱肉強食の野生の世界では「弱み」をみせたら外敵の餌食となります。そのため、痛くてもがまんすることが野生で生き抜くための「方法」なのです。ペットとして人間と共に生活するようになっても同じです。痛みを感じないのではありません。ひたすら、痛みに耐えているだけなのです。歯ぐきが赤くただれている時はすでに痛みを感じています。

 歯の病気は全身の健康状態に悪影響を及ぼします。

歯周囲炎を放置しておくと歯の脱落をまねくだけでなく、心臓病や腎臓病などの病気の原因になります。定期的な歯の予防処置をしている動物と無処置の動物の平均寿命を比較すると無処置の猫は15-20%平均寿命が短くなることが報告されています。


歯石・歯肉炎の経過

健康な猫の歯
健康な猫の歯は真っ白です。
 
 
歯石がついている猫の歯
初期の歯石沈着、
奥歯が茶色に変色しています。
 
 
歯石を放置しておくと歯肉炎・歯周炎に進行します
 
 
歯周囲炎の猫の歯
歯周囲炎がさらに進行すると歯グキや歯を支えている骨(歯槽骨)が細菌の毒素で溶かされて歯の根っこが露出し歯の動揺や脱落がみらえるようになります。 

  歯石除去処置と病院での
フルデンタル・クリーニング

歯石除去処置
 

 歯石の沈着を防ぐには家庭での定期的な歯みがきが効果的ですが、歯みがきだけで完全に歯石の沈着を防ぐことはできません。また、いったん歯石が形成されてしまうと歯みがきで除去することはできません。歯石は動物病院でのハンドスケーラーや超音波スケーラーによるフルデンタル・クリーニング処置が必要になります。この処置は全身麻酔下で行われます。


 家庭での歯みがき

ネコちゃんの歯みがきの方法はYOUTUBEなどの動画サイトにたくさん投稿されていますのでそちらを参考にしていただくとわかりやすいと思います。ここでは歯みがきの基本的な事項について簡単に述べておきます。

歯みがき中の猫

 
 歯みがきの方法

最初に適切な大きさの歯ブラシを用意します。乳児用の歯ブラシ(0才用)でも代用できますが、できればペット用のブラシを購入してください。ペット用の歯ブラシは柄の部分がながく先端が歯にうまくフィットするように曲がっており柔らかい毛のものが理想です。この他に指にはめて使用する歯ブラシもあります。人用の電動歯ブラシをを使用している飼い主さんもいます。
 歯みがき剤は動物用のものを使用します。人間の歯磨き剤は研磨剤が含まれているため動物にはおすすめできません。 準備ができたら、少量の歯ミガキ剤をつけた歯ブラシで前歯からていねいにブラッシングします。いきなり歯ブラシを使用すると嫌がる動物には、最初は肉汁を含ませたガーゼなどを使用して口の中を触れられることに慣らします。これに慣れたら歯ブラシを使用し、毛先を歯に対して45度の角度になるようにあてて、歯ブラシを楕円形に動かしながらみがきます。上顎の奥歯は特に歯石が付着しやすい場所ですので特に念入りに磨きましょう。
 歯ミガキは毎日するのが理想ですが、すくなくとも1週間に3回は歯ミガキをしましょう。歯ミガキはなれればそれほどむつかしくはありません。口腔内に健康チェックにもなります。