セントラル動物病院

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耳の健康チェック


健康な犬の耳

健康な犬の耳

 健康なイヌの耳の中は薄いピンク色をしています。耳道を保護するために,表面は少量のワックス状の分泌物でおおわれています。

 このワックス状分泌物(皮脂腺、アポクリン腺)と剥離した上皮細胞がまざりあったものが耳アカ(耳垢)です。耳道内の細胞は耳道の深部から耳孔入り口に向かっエスカレーターのように移動し、自動的に耳孔内の汚れを外部に排出する機能があります。この機能のために健康な犬では耳そうじをしなくても耳孔内を清潔に保つことができます。
耳の構造
 

耳の構造

イヌの外耳道は垂直外耳道と水平外耳道からなっています。飼い主さんが肉眼で観察できるのは垂直外耳道です。綿棒での耳そうじは、垂直耳道の汚れを水平耳道に押し込んでしまう事がありますので注意が必要です。水平外耳道の観察は耳鏡などの特殊な検査器具が必要です。

 

観察のポイント

 耳介部を観察します。耳介部の脱毛、カサブタ、ひっかき傷、炎症性の発赤がないかどうか調べます。次に、耳孔内を観察します。猫の耳道の構造は複雑ですので、ペンライトがあると便利です。耳孔内に汚れはないか?、嫌な臭いはしていないか?、塊状のもの(腫瘍、ポリープ)はできていないか?、などを調べます。最後に耳道の外側に触れて痛みの有無をを調べます。

このような症状がみられたら早めに診察を受けましょう! 

耳をかゆがる。
頭を振る、傾ける。
耳に触れると痛がる。
耳の中の臭いが強い。
耳の中が汚れている
耳介部の発赤。
耳介部が黒く変色(メラニン色素沈着)。
耳介部の皮膚が乾燥し肥厚している。

耳の検査

耳をかゆがる。
頭を振る、傾ける。
耳に触れると痛がる。
耳の中の臭いが強い。
耳の中が汚れている。
耳介部の発赤。
耳介部が黒く変色している。
耳介部の皮膚が乾燥し肥厚している。

 

よくみられる耳の症状

 

 ここに記載しているのはほんの一部の症状にすぎません。外観症状のみで病気を診断することはできません。正確な診断には、各種検査の総合的な評価が必要です。ペットの様子がいつもとは違うと感じたら早めに診察を受けましょう。

耳介部の発赤
 
耳が赤く発赤したアトピー性外耳炎の犬
 
アトピー性外耳炎 
耳介部の発赤と皮膚の肥厚
 
慢性アトピー性外耳炎の犬
 
慢性のアトピー性外耳炎 
細菌性外耳炎
 
犬の細菌性外耳炎
 
耳孔内からウミ状の分泌物が出ています
 
 
耳孔分泌物の顕微鏡写真
 
 
前の犬の耳孔内分泌物を染色して顕微鏡で観察すると、大量の細菌と白血球がみられました。
黒褐色の耳孔内分泌物
 
犬のマラセチア性外耳炎
 
黒褐色の分泌物はマラセチア(真菌)の過剰増殖や耳ダニの寄生でよくみられます。
 
 
前の写真の犬の耳孔分泌物の顕微鏡写真
 
 
マラセチアの顕微鏡写真
 
前の犬の分泌物を染色して顕微鏡で観察するとピーナッツ状のマラセチア酵母が大量みられます。マラセチアはかゆみ物質を出すために外耳炎の症状が悪化します。
褐色の耳アカ(耳ダニ寄生)
 
犬の耳だに
 
前の写真のマラセチアの場合とくらべて、耳ダニ寄生では、乾燥気味で黒褐色フレーク状の耳アカがみられます。激しい痒み症状を伴います。 
耳ダニの顕微鏡写真
 
 
犬の耳だにの顕微鏡写真
 

前の犬の耳アカを顕微鏡で観察すると小さなダニが動いているのが見えます。
 
 

黄色ワックス状耳孔内分泌物
 
慢性アトピー性外耳炎
 
アトピー性皮膚炎、脂漏症、ホルモン異常などでこのような症状がみられます。
 
 
 
耳の色素沈着と皮膚の肥厚
 
 
慢性アトピー性外耳炎
 
アトピー性皮膚炎やホルモン異常(甲状腺機能低下症など)でこのような症状がみられます。なぜか室外飼育の柴犬に多いような印象があります。