セントラル動物病院

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ノミのコントロール

ノミ対策は先手必勝!
散歩中に寄生したノミが家庭内で繁殖を始める前に駆除しましょう!

ノミの繁殖力は旺盛で気温15℃以上、湿度が50%以上になると繁殖をはじめます。

散歩中に犬に寄生したノミは家庭内に持ち込まれ卵を産みカーペットや寝床などの犬の生活環境内で繁殖をはじめます。ノミの繁殖に適した環境で一匹のノミが1日に産卵する卵の数は約30個。生涯では約2000個の卵を産むといわれています。犬に寄生している成ノミはノミ全体のわずか5%です。残り95%は卵、幼虫、サナギの状態で生活環境中に生息しています。犬に寄生している成ノミだけ駆除してもカーペットやタタミなどの隙間で繁殖している大量のノミの幼虫がつぎつぎと成ノミ成長して再寄生をくりかえします。そのため、いったん生活環境内でノミの繁殖が始まってしまうとノミ駆除はきわめて困難になります。定期的なノミ駆除剤を投与すると同時に生活環境内に生息しているノミの予備軍を掃除機などで根気よく吸引除去してノミの予備軍を取り除きます。それでも家庭内からノミが完全に駆除できるまでには3-6ヶ月かかります
 ノミ対策のコツは「先手必勝!」です。ノミ製剤を定期的に使用してノミの繁殖を防ぐことが大切です。 
 

犬に寄生しているノミの発見法

 イヌがさかんに痒がったり皮膚をなめている場合にはノミが寄生している可能性があります。被毛をかきわけてノミが寄生していないか調べてみましょう。ノミの大きさは約1mmで褐色をしています。犬の体表を素早く動き回るので少数寄生の場合には見つけにくいかもしれません。ノミ取り用の櫛で全身の被毛をすきとるとノミがすきとれることがあります。ノミのジャンプ力は強くノミの体長の100倍までジャンプをすることができます。これは人間が30階のビルの高さまで飛び上がるのと同じ事です。油断をするとこの強力なジャンプ力を使って逃げてしまいますので、前もって粘着性のガムテープを準備しておきすぐにノミを付着させるようにしましょう。ノミが見つからなくてもノミの糞がみつかることがあります。ノミの糞はゴマ粒大のフレーク状の黒っぽいものが被毛の間に付着していればノミの糞の可能性があります。ぬらしたティッシュの上に置いておくと周囲に赤い色がしみ出してくるようなら間違いなくノミの糞です。ノミやノミの糞を発見できなくても外に散歩に出るとか庭のノラ猫がやってくるなどノミの感染の可能性がある場合には予防的にノミの駆除剤を使用しましょう。

 
ゴマ粒のようなものがノミの糞です
 
ぬらしたティッシュの上に置いておくと赤い血のような液体がにじみ出てきます

ノミの繁殖


ノミの寄生が原因の病気


ノミアレルギー性皮膚炎

ノミアレルギーはノミの唾液に対する過敏反応(アレルギー)です。犬は激しい痒みのために引っ掻いたり舐め続けることにより脱毛、発赤、細菌の感染などによる皮膚炎を発症します。

治 療

定期的なノミ駆除と同時に痒みを軽減する薬で治療します。通常は生活環境内でのノミの繁殖がはじまっていますので長期間の治療が必要になります。

犬のノミアレルギー性皮膚炎

 
ウリザネ条虫

ウリザネ条虫はノミが媒介する消化管内寄生虫です。ノミ寄生による痒みのために犬が体を舐めるときに誤って条虫を保有しているノミを食べて感染します。ほとんどの犬は感染していても無症状ですが大量に寄生すると下痢などの消化器症状がみられることがあります。
 

ウリザネ条虫の感染経路

ウリザネ条虫感染経路

治 療

治療は条虫に効果のある駆虫薬により比較的簡単に駆虫できますが再感染を防ぐためには定期的なノミの駆除が必要です。